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A LA MEXICANA

メキシコ情報満載でお届けします


In 11 2008

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Category: BEBIDAS 飲み物   Tags: ---

マヤドリンク。

今回はメキシコ南東部(タバスコ、カンペチェ、チアパス、ユカタン、キンタナ・ロー)を代表する飲み物であるPozolをご紹介。Pozolとはナワトル語のPozolli(泡の意味)からきていると一般的には言われていますが、チアパスの先住民の間ではPochotlと呼ばれていたものがPozolと呼ばれるようになった、と言われています。この辺の語源を探るといろいろな民族の勢力とそれに伴う文化の波及が見えてきてとても面白いのですが、それはまあ、さておき、ともかく名前はナワトル語風であってもこれはマヤ族の飲み物なのです。

で、どんな飲み物かと言いますと、つめたいトウモロコシドリンク。と、言ったところですがPozol Blancoと呼ばれるものがプレーンなトウモロコシ味で、これにカカオを入れたものPozol de Cacaoもあって、カカオ入りはなかなかおいしいですが、個人的にPozol Blancoは嫌いではないですが、私は一杯飲みきれません。あとPozol Agrioと呼ばれる酸味のあるPozolもあります。

以前もフィールドワークでZoque族のお宅にお邪魔したとき、Pozolを振舞っていただいたのですが、残しては失礼と思い、必死に飲んだのを覚えています。
pozol zoque

これがその時のPozol(バケツに入っています)

このPozolですが、トウモロコシに石灰を入れてトウモロコシが柔らかくなるまでゆでます。これがNixtamalと呼ばれるもので、トルティーヤの素になるものです。これを挽いたものをボール状にしてバナナの葉っぱに包んで発酵させたものを水に溶かしたものがPozolです。つまり、これ、発酵ドリンクで栄養満点、体にとてもいいものなのです。チアパスではもともと11時から12時くらいの休憩時に栄養補給のために飲まれていたもので、昔は当然冷蔵庫もなかったわけですが、発酵しているので日持ちしたわけですよね。今は冷たい飲み物として氷を入れたりしますが、昔は常温で飲んでいました。また、昔は砂糖をいれずに唐辛子と塩で飲んでいたそうです。こちらのビデオでちょうど私が上に書いた事と同じようなことを説明をしているので(スペイン語ですが)映像つきでわかりやすいのでよかったらご覧ください。

このPozolは単に栄養補給ドリンクとして広く飲まれていただけでなく、儀式にも使われる神聖なものでもあり、また、治療に使われたりもしていました。マヤの密林に住むLacandón族はPozolにはちみつを混ぜたものを体に塗って熱を下げたり、また下痢を抑えるのに使ったりするそうです。

9月に仕事でユカタン半島に行っていましたが、道端でPozolを売る売店がたくさんあったので車を止めて買ってみました。ちなみに売っていたのはCoco(ココナッツ)とCacao(チョコレート)。Coco星人(つまりはココナッツ大好き人間)である私は当然ココナッツ味を買いましたが、想像に反し、あまり好きではないPozol Blancoに生のココナッツフレークが入っているもので、あまりココナッツの味はせず・・。素直にチョコレートにしとけばよかった・・と思ったのですが、変わったもの、今まで味わったことがないものは絶対に試さないときがすまない性格なもので・・。
pozol

なんか、こういう感じだとマヤの伝統ドリンクって感じではないかもしれないですが、今でももちろんマヤ文化圏では日常的に広く愛飲されているものです。

チアパス州ではチアパス州出身ではない人によく言うフレーズがあります。
"Quien prueba el pozol ya no regresa de donde vino. Aquí se queda a vivir para siempre".
Pozolを飲んだものは、元の来た場所へは戻らずチアパスにずっと残る・・と言うような意味ですが、私もチアパスに魅せられ、チアパスをフィールドに選んで研究・仕事にしているので、このフレーズの通りなのかもしれません。

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テーマ メキシコ    ジャンル 海外情報




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