A LA MEXICANA

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El Violín

el violin

少し前の話ですが、4月27日についに話題作El Violínがメキシコでも公開されました。早速公開2日目の28日に観に行ってきました。
アカデミー賞3部門受賞作品El Laberinto del Faunoの監督Guillermo del ToroもUna chingonería(メキシコのスラングでこの場合、傑作という意味)と絶賛した作品でもあります。

非商業映画にもかかわらず、映画館は満員。この映画の評判・期待の高さがうかがえました。
また、驚いたのは上映後、拍手が起こりました。メキシコで何度も映画館へ足を運んでいますが、上映後拍手が起こったのはこの映画がはじめて。かつ、上映後も約半数のお客さんは席を立ちませんでした。まるで映画の迫力に圧倒されてしまったようでした。

この映画、メキシコにおける最大タブーのひとつ、軍の暗部を真正面から描ききっています。この手の映画をメキシコで作るのは並大抵ではないのですが、実際、海外で高い評価を受けいろいろな後押しでようやくメキシコでも4月27日から公開になりました。その後押しは左の雑誌ProcesoとGael GarciaとDiego Lunaの設立した会社であるCanana Films

この映画の監督はFrancisco Vargasですが、これが実質初の長編映画。こんな衝撃的な映画を作ったこの人はすごい。ストリーもさることながら、表現を絞りきった中の極限の映像美・・素晴しいと思った。モノクロにしたのも正解。

そして、配役。
この映画の主演であるDon Ángel Taviraはプロの俳優ではないけどこの映画を「映画」から「現実」に変えたすごい人だと思う。御歳82歳。この映画でカンヌで男優賞を受賞。(ある視点部門)

舞台は特定されていないメキシコの「ある農村」
1970年代の農村における軍の横暴。虐殺・レイプ・焼き討ち・・。
場所を「特定」しなかったのも「メキシコのどこでもありえた光景」であり、かつ、「ラテンアメリカのどこの国にもありえること」だったからだと思った。事実、そのように監督など関係者も語っていたよう。

メキシコと言うと明るいイメージが一般的だし、この70年代の軍の横暴について語ることは今でもタブーなのでなかなか明るみには出てこないのです。 またメキシコ在住の方はご存知かと思いますが、つい先日もVeracruzで先住民族の女性、それも72歳の方が軍によってレイプされ殺害されました。が、当然いろいろな力が働いて暴行の事実はもみ消され「自然死」として片付けられようとしていて論議を呼んでいます。
つまり、El Violínで描かれていたことは決して過去の事ではありません。

この映画、今まで観た全ての映画の中でももっとも「メキシコらしい」映画・・映画からメキシコのにおいが漂ってくる。

大変重いテーマで、実際私も映画を観終わってから数日落ち込みましたが、それでもこの映画は観る価値があるし、ぜひ見てほしいと思う。

ヨーロッパ・ラテンアメリカを中心に公開され絶賛されている作品ですが、日本で公開の予定は今のところないようです。
日本で公開されたとしてどの程度この映画のメッセージが伝わるかはかなり難しいと思いますが、メキシコの現実・ラテンアメリカの現実が少しでも伝われば・・と思います。
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テーマ メキシコ    ジャンル 海外情報



 

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