A LA MEXICANA

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メキシコ先住民の一考察 

メキシコの観光ネタとか、美味しいレストラン情報とか、そう言った話を書くのも好きですが、内容はともかく、その手の話は別に私じゃなくても、誰でも書ける話なので、今日はちょっと自分らしいお話を書こうと思います。

先日日本に一時帰国していたのですが、アメリカに入国するのが大!嫌いな私は、いつもJALの直行便で帰ることにしてます。で、最近JAL便に乗っていて思うのが、日本へ行くメキシコ人がすごく増えた!ということです。と、言っても彼らの目的地は日本ではなく、日本経由で主に中国へ行く人たちなのですよね。で、成田-メキシコシティーの帰りの便でお隣になったメキシコ人男性もそんな人の一人。韓国と台湾へ行っていたそうなのですが、この方、なんと某大学の学長さんで学会に招待されて、その帰りだったそうです。で、私がそもそもラテンアメリカを代表する学術機関である某所でジェンダーと開発を研究していたことを話すと、いろいろ話が弾みました。そしてその学長さんの手には「オトミー語会話帳」が!オトミーとはメキシコの先住民族のひとつですが、そんなものを読んでいる人の隣に座るなんて、なんだかそういう人を引き寄せているような気がしてきます。

と、言うわけで、その学長さんとお話していてずいぶん前ですが、フィールドワークでオトミーの村落に行ったときの事を思い出しました。当時、文献読んだり、なんだかんだで学業にそれなりに忙しかったのでブログにしている時間もなく。(本当はネット環境が悪かっただけのような気もするけど)仕事をしている今の方がよっぽど時間はあったりするので、いい機会だし今回はそのお話を書くことにします。

一時期私はオトミーを自分の研究対象にしようと思っていた時期があったのですが、それは私の研究対象が都市部における先住民族問題に大きく関連しているからなのです。先住民族の研究をしている人は山ほどいますが、都市部における先住民族を研究対象にしている人は少数だったので、まあ、おもしろいだろうし、チャンスもあるかな、と思ったわけです。で、都市部に多く生活する先住民族の中で最も身近だったのがオトミーだったのです。

先住民族・・と、言うとなんだか山間部の寒村にひっそり伝統を守りながら頑なに生きる人々・・とい言うようなイメージがステレオタイプなのだと思いますが、実際は統計上メキシコに存在する先住民族の約60%は実は都市部に在住しています。また、アメリカに移住している先住民族も多数います。なので、決して先住民族=田舎に住んでいる、と言うわけではありません。
その中でもオトミーの人々はメキシコシティーや隣接するメキシコ州の都市部に多く住んでいるのですが、ひょんなことからオトミーの偉い人と知り合うことがあり、私の研究の話をするといつでもコミュニティーに連れて行ってあげる、とのありがたいお言葉をいただいたので早速お隣のメキシコ州の州都Tolucaへ。
otomi

この日はCEDIPIEM(CONSEJO ESTATAL PARA EL DESARROLLO INTEGRAL DE LOS PUEBLOS INDIGENAS DEL ESTADO DE MEXICO)と言う実に長い名前の機関の活動を見学させていただいたのだけど、まあ、この州レベルの機関は要はメキシコ州に存在する5つの先住民族への援助をしているところです。 ちょっとわかりにくいかもしれませんが、この写真の横断幕のようなものに5つのシンボルがあると思いますが、それがメキシコ州に存在する先住民族を表しています。オトミーはそのひとつで最大グループです。
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この日は2箇所行ったのですが、最初は小学校へのパソコンとおもちゃの寄贈式典。私はただのオブザーバーだったにもかかわらず、なんだか知らないうちに××(私の所属先)の研究者と紹介されて来賓になっていたのでかなり恐縮。まあ、こういうの、よくあることなんですが、非常に居心地悪いです。こういう政府機関の物なりお金なりを寄付して政治活動のプロパガンダに活用するのはたいていの国でよくあることだと思いますが、メキシコもその例に漏れず。もちろん、こういったことを完全否定するわけではありませんが。
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これが教室。まあ、これも一般的な教室だと思います。
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この辺のエリアで最も偉い人(Jefe Supremo)です。スペイン語とのバイリンガルですが、母国語はオトミー語です。この小学校のあるエリアはオトミー語を話せる人口がかなり少ないですが、この後に訪れたコミュニティーは完全にオトミーのコミュニティーなので、そちらではスピーチはオトミー語です。
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これがそのもうひとつの村落。Tolucaからわずか40分程度で完全に違う世界なので、そのギャップに驚きました。この村落では手芸用の布の贈呈式が行われました。写真にもあるように片時も手を休めずに手芸をする女性も複数いました。
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彼女達はトルティーヤを包む布に刺繍をしてそれを売って現金収入を得ているのです。もともとはそういったことはしていなかったそうですが、政府の援助プログラムで刺繍を学んだ女性たちが副業としてやるようになったそうです。オトミーの男性は出稼ぎや商売などで都市部に出ることが割りとあるので、そういったときに出来上がった製品を持っていってもらって売ったりもするそうです。
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このときは学問・研究対象として傍観していましたが、念願かなって後にこういったテーマを仕事で扱うようになったのですが、今でも、この村での光景がよみがえることがあります。先住民族の女性の生計向上はそう簡単に進むものではありませんが、今後も微力ながら何かの役に立てるよう精進したいと思っています。
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今回に限りませんが、毎回フィールドに出ると、何が楽しみってやっぱり食事です。卵やウチワサボテンなど質素なものですが、こういったところではトルティーヤが自家製なのです。もちろん、ここの土地で収穫したトウモロコシから作ったトルティーヤ。おいしくないわけがありません。
実際、都市部で生活する人間にはこういったトルティーヤをたべることこと「贅沢」な時代なのです。

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テーマ メキシコ    ジャンル 海外情報



 

Comments

Editこんにちは。
こちらでオトミーのお話をいずれされるんじゃないかなと期待しておりました。「オトミー」という名前を聞くことも初めてでした。

知人(メキシコ人)が数ヶ月に渡って政府プロジェクトでSan Luis de la Pazのインディヘナの人たちへテラピー(彼女の専門が何だったかいつも話を聞くのにすぐ忘れます)をしに通っていました。政府のプロジェクトといっても短期間にしか行われず結局は表面上のサポートでしかないこと、行政と利益の甘い蜜を吸う人たちがインディヘナな人たちの生活向上を阻止しているというような残念な話しをしてくれました。カナリアと呼ばれる一種の麻薬(というのですか?)のようなものを幼い頃から飲まされていて、一種の洗脳状態であるとか... 本当なのでしょうか。

以前、お話されていましたが「メキシコ」ってひとくくりにして語ることは難しいですね。
Edit
Pfgiaさん
私は仕事で行政の支援に関わっていますが、メキシコという国はそういう仕事をする私にとってはすごく考えさせられる国です。一般外国人にはあまり知られていないように思いますが、メキシコ政府は脆弱な環境にある人(先住民であるとか、女性であるとか)に対する援助、支援金をかなりたくさん出しています。中米と仕事をしているとメキシコ政府の「大きさ」を実感します。
でも、結局のところ、それはいわゆる票集め的要素がとても強く(特に対女性支援)、お金をばら撒いて票を集めて、政治家になって終わり・・です。また、受け取る方もメキシコに限りませんが、援助慣れしてしまっていますし。

国家が国民の生活向上にどう関わるのか、と言うのは非常に難しい問題だと思います。また、私のような外国人が取り組むのはとても難しいです。でも、まあ、だからこそ、やりがいも感じますが。

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