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CRONICAS

いまさらながら2004年に公開されたCRONICASを取り上げてみようかと思います。もともと基本的にタイムリーな話題とはあんまりリンクしていないこのブログですが、急にこの映画を取り上げようと思ったのはかなり前に観ていた映画ですが、最近海賊版ではないオリジナルのDVDを買ったので再びじっくり観たからだったりします。

B001CDPMSYタブロイド [DVD]
ジョン・レグイザモ;レオノール・ワトリング, セバスチャン・コルデロ
東北新社 2008-09-26

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「『タブロイド』(Crónicas)は2004年のエクアドル・メキシコの映画である。サンダンス・NHK国際映像作家賞でラテンアメリカ部門を受賞し、完成された作品はカンヌ国際映画祭のある視点部門に出品された。」「」内はWikipediaより。

日本でも2006年に「タブロイド」という邦題で公開されているので観た方もいらっしゃるかもしれません。この映画はコロンビアとエクアドルで実際に起きた事件を基に作られた話で、撮影はエクアドルで行われておりますが、制作・キャスティング共にメキシコ勢がかなり顔を出しています。特筆すべきは制作ではY Tu Mamá TambiénのAlfonso Cuarón、El Raberinto del FaunoのGuillermo Del Toro、そしてなんと言っても俳優Damián Alcázarでしょう。メキシコ映画史に残る作品であるLa Ley de Herodesで不動の名声を得た後、Bajo CaliforniaやEl Crimen del Padre Amaroなど多数の映画に出演していますが、個人的には彼は現在のメキシコ人俳優の仲で最も素晴らしい俳優だと思います。とりわけ、このCRONICASでの演技は圧倒的な存在感で観る物をスクリーンの中に引きずり込んだと思います。その迫真の演技は「ゾッ」とするほどで、恐いまでに人間の中に潜む闇を描いていると思います。
余談ですが、メキシコ人である彼ですが、この映画の中では完全に南米のスペイン語で演技しているところがまたすごいな、と思います。

まだ観ていない人もいると思うので、簡単にストーリーをご紹介すると・・
「エクアドルで子供ばかりが狙われる連続殺人事件が起こる。子供たちはレイプされた後に殺され、墓場に埋められていた。その犯人は”モンスター”と呼ばれるようになる。マイアミのテレビ番組「真実の1時間」のリポーター、マノロとそのチームは”モンスター”に殺された被害者の少年の葬儀を取材する。彼らは被害者の双子の少年に取材を試みるが、その少年は急に駆け出しトラックの前に飛び出した。少年は轢かれて命を落とす。トラックを運転していた聖書販売員ビニシオは、怒り狂った父親と群衆にリンチされる。マノロはその陰惨な光景を撮影し、それがスクープとして番組で流される。ビニシオと子供の父親は警察に逮捕された。翌日、留置所を訪れたマノロは、ビニシオから自分に取材をして拘置所から出して欲しいと懇願、その見返りにビニシオは”モンスター”の情報を提供すると申し出る。最初は断りつづけたマノロたちだが、警察すら掴んでない少女の死体の情報をビニシオから聞く。スクープを狙う彼らは、その真偽を確かめビニシオの素性を探っていく内に、彼こそが”モンスター”ではないのかと疑いの目を向けていく。」「」内はWikipediaより。

エクアドルには行ったことはありませんが、ラテンアメリカに10年近く住んでいるのでこの映画から伝わってくるエクアドルの湿気を伴った空気や人々の恐怖と狂気がリアルに伝わってくる映画です。時々映画の中でハエが飛ぶ音が何度も聞こえてくるのですが、それが異様に臨場感と不快感を高めて行きます。映画の中に描かれる犯罪者に対する集団リンチはラテンアメリカでは今でもよくあることで、法が「効力」を持たないラテンアメリカでは村人が自ら「裁く」わけです。

映画で描かれるのはスクープほしさに葛藤しながらも被害者感情、正義感を押し殺して突き進んでしまう主人公を通して報道の在り方も問われるわけですが、これは日本人からみても日本でも、どこでも当てはまる問題のひとつであると思います。また、貧しさや、過去の男性関係のしがらみ・・必死に取り残されないように男性にすがりつこうとする女性の弱さもDamián Alcázarの妻を通して描かれていると思います。

つまり映画の主要なテーマは人間の「弱さ」なのだと思いますが、非常に良く出来た映画でラストまで一気に持っていかれます。サスペンス・・とは言え、犯人は冒頭からほとんどわかっているわけで、それでも目が離せないところがすごい。

ちなみに、この映画、ラストは2つパターンがあって、どうも日本公開用と私が観たオリジナル版は違うようです。両方観ましたが、後味の悪さは両方悪いですが、わたしはオリジナル版のラストの方がずっと映画に重みを持たせていると思います。

最後にもうひとつ余談。
Damián Alcázarはここでご紹介したSalón Coronaにちょこちょこ行くようで、壁にも写真があります。相方もSalón CoronaでDamián Alcázarを目撃したことがあるらしく、Salón Coronaに行くたびに来ていないかなぁ・・と期待してしまう私でした。

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